神戸市灘区にあるJR東海道線の六甲道〜灘駅間で現在建設中の「摩耶(まや)駅」で11日午後1時4分ごろ、工事用の足場が崩れた。これにより、近くを走っていた電車2本が緊急停車。電車に乗っていた男性はNHKの取材に対し、「間一髪だったと思う」などと話した。
NHKがJR西日本や消防の話として伝えたところによると、2本の電車には計1400人ほどの乗客がいた。緊急停車後、乗客は線路に降りて徒歩で駅のホームへ移動したという。1人が顔を打つ軽いけがをし、気分が悪いとして5人が病院に運ばれたという。
JR西日本によると、この影響により、東海道線の甲子園口~西明石駅間で運転が見合わせられている。現在復旧作業を進めているが、運転再開は午後8時ごろになる見込み。またこの影響で、琵琶湖線、京都線、神戸線、山陽線で遅れが出ている。
神戸市では11日、強風が吹いており、神戸市中央区で開催中の光の祭典「神戸ルミナリエ」では、高さ約9メートルの電飾作品が11日未明に全壊するなどした。NHKによると、摩耶駅の足場が崩れたのも強風によるものとみて、警察が状況を調べている。
摩耶駅は六甲道駅から約1・4キロ、灘駅から約0・9キロの位置にあり、来年春に開業予定。「摩耶」の名称は、地元に親しまれている摩耶山(標高702メートル)などにちなんで付けられた。