靖国神社の公衆トイレで先月23日午前に爆発があった事件で、警視庁公安部は、建造物侵入容疑で、事件2日前に入国し、事件直後に韓国へ出国していた韓国人の男(27)を9日午前、逮捕した。読売新聞などが伝えた。
同紙によると、公安部は火薬取締法違反容疑などでも調べる方針だという。
逮捕されたとみられる韓国人の男には、日本テレビ系のNNNが8日、電話で取材に成功している。男はNNNの取材に、靖国神社へ行ったことを認める一方、「ただ行っただけです。東京を見て回ろうと思ったのです。ついでに(靖国神社も)行きました。まあ別に何と言えばいいか、別に見るものはなかったです」と述べ、事件については分からないと話していた。
韓国紙・朝鮮日報によると、この男は、今年3月まで韓国の空軍士官を務め除隊、韓国中部の群山(クンサン)市のワンルームマンションに約2カ月前まで住んでいたという。
男は、爆発のあった2日前の先月21日に羽田空港から入国し、事件当日の23日午後に同じく羽田空港から韓国へ出国していた。公安部が防犯カメラの映像などから、不審な行動をする男を割り出し、捜査していた。