韓国の聯合(れんごう)ニュースは、政府消息筋の話として、北朝鮮が28日午後、日本海で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験をしたが、失敗したとみられると伝えた。
聯合ニュースによると、この政府消息筋は、北朝鮮が28日午後2時以降、日本海の潜水艦からSLBMの発射実験を行ったという情報があるが、SLBMのカプセルの破片が日本海上で見つかり、発射が失敗した可能性が高いと話している。
一方、韓国の潜水艦専門家は、このような実験は通常に見られるもので、「必ず失敗したとは言えない」と話しているという。
北朝鮮は今年5月8日、SLBMの水中発射実験に初めて成功している。聯合ニュースによると、今回の発射実験はこの5月の発射以来だという。
一方、北朝鮮は今月11日から12月7日まで、日本海の広範囲に航行禁止区域を設定しており、SLBMの実験が行われるのではないかと観測されていた。
SLBM(Submarine Launched Ballistic Missile)は、潜水艦から発射する弾道ミサイルで、現用兵器は全て核弾頭を装備する戦略兵器とされており、運営する国は米国や英国、中国、ロシアなど数カ国に限られている。