クリスマスイブの24日夜から25日にかけて、国内外の教会でイエス・キリストの誕生を祝うクリスマスの記念行事が行われた。キリスト者が約114万人、全体の約0.9%(08年版キリスト教年鑑)と、なによりも宣教が至急の課題である日本でも、神からの最大の贈り物として来られたイエス・キリストの誕生が各地の教会で祝われた。
一方、キリスト誕生の地ベツレヘムでは今年、紛争の沈静化に伴い00年以降最多の巡礼者を記録。ベツレヘム中心部の広場は24日、クリスマスを祝う人々でにぎわった。今年イスラエルとパレスチナとの間で7年ぶりに再開した中東和平交渉も後押しし、クリスマス期間中の来訪者は昨年より5割多い約6万人に達すると推測されている。
バチカンの聖ペテロ大聖堂では25日未明、聖ペトロ広場を埋め尽くす数千人の信徒らを前にローマ教皇ベネディクト16世が深夜ミサをささげた。教皇はメッセージで、物質的に豊かな環境で生きる私たちが「隣人、貧しい人々、また神のために分け与えることを忘れてしまった」と指摘。いま愛を必要としている私たちの隣人に、自分の所有する時間や空間を分け与えるようにと呼びかけた。