【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が、6歳のイタリア人少女アントニエッタ・メオちゃんの列福を承認したことが明らかになった。列福への第一歩である「英雄的な徳」がアントニエッタちゃんに備わっていると認めたもの。実現すれば、幼少期に死亡して殉教者となった者たちを除くと最も若い列福者となる。イタリアの「カトリック・アクション」代表との恒例のクリスマス会見の際に明らかにした。教皇は、聖性は老若男女全てのためにある、としてローマ生まれのアントニエッタちゃんに言及、列聖省が列福に向けて彼女の英雄的な行為に関する文書を公表した。
「ネノリーナ」の愛称で知られるアントニエッタちゃんは、5歳半のときに骨肉腫のため片脚を切断する手術を受け、1937年に死去した。
「元気に明るく」暮らし、イエス・キリストや聖母マリア、聖霊にあてて「100通を超える手紙」を記し、「イエスと超常的な一体感を感じながら」短い命を終えたとされる。
AFP通信がバチカン放送報道として伝えるところでは、アントニエッタちゃんは「幼いイエス」に宛て、「幼きイエス様。聖人で善人のイエス様。どうかあなたのお恵みで、わたしの脚を元通りにしてください。元通りにすることをお望みでないのなら、わたしはこのままでかまいません」と書いたという。