精神障がいのある人たちを支援するNPO法人ハートフルトポスが主催するクリスマスフェスティバルが12月4日、京都市右京区にある右京ふれあい文化会館(太秦安井西裏町11−6)で開催される。ハートフルトポスのグループホームで生活するメンバー総出演の演劇公演や、ゴスペルシンガーの小坂忠によるライブコンサートが行われる。
ハートフルトポスは、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)の御言葉を土台とし、「社会の中で、精神障がい者の方々が持っている可能性と優越性を発揮し輝いてほしい」との願いを込めて、グループホームを2002年にスタートさせた。創立者であり現在理事長を務める坪倉正史氏は、単立・北山シャローム教会(京都市)の牧師でもある。
同ホームでは、毎週土曜日に聖書を中心とした交流の時「リハビリフェローシップ」をメンバーと職員が持っている。その交流の中で、今も生きて働いておられるイエス・キリストの愛を知り、その愛に包まれることで、これまでに医療・福祉では解決できなかった問題に癒やしと回復が与えられているという。
クリスマスフェスティバルは、イエス・キリストの降誕を祝うと同時に、イエスに癒やされたメンバーたちの姿を通して、「まさに主は生きておられる」という感動を多くの人々に届け、今なお病で苦しんでいる人々の役に立ちたいとの願いを込めて開催される。
1部と2部に分かれており、1部では演劇「あなたはどっち? ―弱さを通して知ったこと―」がメンバー総出演で行われる。普段知る機会のない精神障がい者の日常と、そこで共に暮らす職員との触れ合いを描いた感動秘話だ。2部では、日本を代表するゴスペルシンガー、小坂忠のライブコンサートが行われる。
小坂忠は1968年、日本コロムビアよりデビュー後、細野晴臣、松本隆らと「エイプリル・フール」を結成。70年代ポップスの基礎を築いた。76年に娘が大火傷の重傷から奇跡的に回復したことをきっかけにクリスチャンとなり、91年には日本フォースクエア福音教団の正教師として秋津福音教会の主任牧師に就任、2010年からは宣教牧師として国内外で神の愛を歌い、語り続けている。
開演は12月4日(金)午後1時半(開場は1時)。入場無料。問い合わせはハートフルトポス(電話:075・432・8717、FAX:075・432・8718)まで。