彼らが帰って行ったとき、見よ、主の使いが夢でヨセフに現われて言った。「立って、幼子とその母を連れ、エジプトへ逃げなさい。そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています。」そこで、ヨセフは立って、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトに立ちのき、ヘロデが死ぬまでそこにいた。これは、主が預言者を通して、「わたしはエジプトから、わたしの子を呼び出した。」と言われた事が成就するためであった。(マタイの福音書2章13節〜15節)
15日は南海放送のホールで松山市民チャリティークリスマスが開かれました。今回は、私の話の部分を、歌を交えたコンサート形式にしましたので、皆さんの反応が気になりましたが、多くの決心者が起こされ、終了後も涙ぐみながら私に握手を求めて来られた方もおられて、主が働いて下さったことを実感しました。来て下さった方々の救いのために、共に祈り続けましょう。
クリスマスの準備をしているときに、佐世保での銃の乱射事件のニュースを耳にし、本当に胸が痛くなるような思いでした。日本のように銃の所持が制限されている国で、そんな恐ろしいことがまかり通る時代になってきました。文字通りの暗闇です。このような時代だからこそ、私たちは光であるイエスを伝えたいのです。そして今年の漢字として選ばれたのは、予想通り「偽」という漢字でした。ありとあらゆる偽装が発覚した1年でした。だからこそ私たちは、真実であるイエスの愛を伝えたいと思います。
今日開いた聖書箇所は、東方から来た博士たちが、高価なプレゼントを幼子イエスに捧げて礼拝をした後、博士たちが神に示されて別の道を通って帰って行った後のお話です。
世界で最初のクリスマスは、今の私たちが味わうようなきらびやかで温かなものではありませんでした。イエス・キリストの誕生は、単に喜ばしい楽しいときではなく、非常に恐い出来事が起こっていたのでした。16節には、ヘロデがベツレヘムとその近辺の2歳以下の男の子をひとり残らず殺させた、と書かれています。今日の箇所から、2つのことを学んでおきたいと思います。
1.主は、問題の真っただ中に来られる
主イエスは、世の中の問題のただ中に宿って下さるのです。イエス・キリストの誕生は単なるおめでたい嬉しい話だけではありません。単なる夢物語や幸せな童話の話の中でイエスは生まれたのではなく、人々の憎しみ、人々の敵意、人々の権力欲、様々な欲望や汚い汚れた心が渦巻く世の中にイエスはお生まれ下さったのです。
私たちが毎年クリスマスに伝道的な集会をするのは、この21世紀の日本も、人々の憎しみや、後悔や、敵意や、欲望や、殺意が渦巻くような暗闇の時代だからです。豊かで長寿で戦争など無関係な日本に生き、本当は安全で平和で幸せな生活をすることができるはずです。しかし、現代ほど多くの人々が病んでいる時代はありません。誰もが、健康を大変気にしています。
しかし、私たちは自分ひとりでこの暗闇の時代や病と闘う必要はないのです。なぜなら、偉大な神が、すぐにでも殺されかねない赤ん坊の命を通して、この世に降ってこられたからです。弱く、絶望に満ちた私たちの人生の現実のただ中に、主は飛び込んで下さることを信じましょう。それは、私たちをその現実の中から救うためです。あなたが背負っている病や問題がどんなものであれ、そのただ中に主は来て下さるのです。
2.主のご計画は動き始めている
マタイの福音書がイエスの物語を、偶然ではなく、旧約聖書の時代からの預言、神のご計画が実現したことであると語っています。そして、あなたの人生のただ中に主が来て下さるとき、そこから主のご計画は動き始めていくのです。あなたの人生の諸問題がどのようなものであろうと、そのど真ん中にイエスが降って下さることをあなたが受け入れるならば、その瞬間から神のご計画はあなたの救いといやしのために動き始めるのです。
マタイの福音書は繰り返し、「これは旧約の預言者の言葉が成就するためであった」と語り、イエスの物語が神の御心によって実現することが約束されています。
イエスをあなたが信じ受け入れたときから、あなたは癒され、神によって解放されます。それは、神の救いといやしのご計画があなたのためにも動いているからです。
このあとイエスは、ガリラヤ全土を巡り、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいを治されたと書かれています。そしてこれは、預言者イザヤを通して言われた事が成就するためであった、とあります。イエスが病める人々を癒されるのは預言の成就なのです。
このクリスマスが私たちに約束しているものは、私たちの救い主であり癒し主であるイエスの到来です。それを本当の意味で信じることのできない人々が多くいますが、主イエスは、文字通り、私たちを救い、癒して下さるのです。そのことをしっかりと受け入れていこうではありませんか。
あなたの心の中に2007年のクリスマス、この本物であるイエスを今お迎えして下さい。主は、あなたの病を癒すために来て下さいました。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。