5年以上同居している同性愛カップルに一般の夫婦と同等の資格を与える法案が18日、ウルグアイの国会で可決された。カトリック教徒が多い中南米では同性愛に対する抵抗が強く、地方自治体レベルで同様の条例は存在するが、国レベルでは始めただという。時事通信が20日伝えた。
同通信によると、同法案は同性愛カップルに、一般の夫婦と同様の権利を認めると共に、義務も科す。カップルの片方が死亡した場合の相続権、年金の受給資格などの権利が認められる一方、相互扶助や分かれた場合の財産分与、養子縁組をした場合の後見義務などの義務も生じる。
南米では02年に、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで同性婚が初めて法的に認められ、注目を集めた。ウルグアイでは、人口の約60%がカトリック教徒である一方、無宗教だとする人々は約30%おり、南米の中ではカトリック教会の影響力が特に弱い国だとされている。