英国のカトリック教会では、これまでクリスマスイブの12月24日午後11時頃から行っていたクリスマス礼拝を、酔っ払いによる礼拝妨害への対策などで、礼拝の時間帯を早め移行する動きが出ている。信者の安全を懸念する司祭の中には、礼拝を午後6時まで早めて行うところもあるという。英国在住邦人を対象とした情報誌「ジャーニー」が19日伝えた。
同誌によると、イングランド北東部のニューキャッスル・アポン・タイにあるセント・メアリー大聖堂やセント・ビーズ教会では、酔っ払いが礼拝を妨害するのを避けるため、礼拝を午後8時から行う。また、スコットランドのグラスゴーでも礼拝を早めに予定している教会があるという。
深夜の礼拝については、酔っ払いによる妨害のほか、毎年、礼拝に参加するために夜道を渡る高齢信者が数人事故に巻き込まれるなどしていることから、懸念している司祭も多いという。