長崎県江島沖で15日朝、長崎と新上五島を結ぶ九州商船の高速旅客船「ビッグ波羅門(ばらもん)キング」(19トン)で火災が発生し、消火作業を行ったが、約2時間後に沈没した。乗客6人、乗員3人の計9人が乗船していたが、近くの船に救助され全員が無事だという。国内主要紙が伝えた。
報道によると、現場は長崎県西海市江島から南南西に約5キロの海上。15日午前7時35分ごろ、ビッグ波羅門キングで火災が発生したと通報があり、海上保安庁の巡視船などが消火活動に当たったが、約2時間後に沈没した。読売新聞によると、午前7時15分ごろ、機関室から爆発音がしたという。
ビッグ波羅門キングは、長崎と同県新上五島町の有川を結ぶ旅客船で、先月10日に就航したばかり。この日は、午前6時50分に有川港を出港し、午前8時半に長崎港に到着する予定だったという。九州商船(長崎市)が運行しているが、ビッグ波羅門キングの船体自体は同県佐世保市の別の水産会社が所有しているという。
産経新聞によると、ビッグ波羅門キングではこれまでも機関室の機械が数回故障し、修理をしていたという。