韓国の63教派、1000万人のキリスト者が所属する韓国基督教総連合会(CCK)が12日、世界中のキリスト教福音主義者をまとめる国際機関、世界福音同盟(WEA)に加盟した。WEAのジェフ・トゥニクリフ国際ディレクターが9日、今年3度目となる韓国訪問を行い決定された。
トゥニクリフ氏は今年に入って5月と8月の2回、韓国を訪問し、CCKのイ・ヨンギュ会長と、信教の自由や貧困などの諸問題について互いの意見を共有し合い、協力関係構築に向けて話し合ってきた。これまでの会談で、両氏とも「世界中の福音主義者らと韓国教会が協力することが切実に求められている」という点で一致し、今回の加盟が実現した。両代表とも、「協力関係を結ぶよう許して下さった神に感謝する」と、新しい関係構築を歓迎した。
トゥニクリフ氏は、今回CCKがWEAに加盟したことについて「歴史的瞬間」とし、今後、両団体が様々な国際問題のために協力して活動していくことの重要性を強調した。
イ氏は、「我々は、アフガニスタン人質事件のような困難や、世界をキリストに導く働きのために、自らの力を用いることを期待している」と述べ、今後の積極的な協力提供への姿勢を示した。
トゥニクリフ氏はまた、「韓国は、世界で2番目に多くの宣教師を派遣している国だ。世界中の宣教指導者らが、韓国で起こっている宣教の動きを知り、確かめることが非常に重要だ」と語り、来年10月にタイで開催予定のWEA総会へ、CCKも参加するよう招待した。
WEAは128カ国の福音同盟から成り、現在100以上の団体と提携している。世界4億2000万人の福音主義キリスト教徒の声を代表する機関として、「全ての国々にイエスの弟子を作り出すことで神の御国を拡張し、社会にキリストを中心とした変革をもたらす」ことをビジョンに掲げている。