日本基督教団総会議長の山北宣久牧師(同教団・聖ヶ丘教会牧師)が9日、ヨハン早稲田キリスト教会(金圭東牧師)主催のクリスマスコンサートで、ルカの福音書19章1〜10節を引用し、「下から招く方」と題してメッセージを伝えた。約1500人収容可能の会場はほぼ満員となり、屋内外に設置されたスクリーンを見ながら参加する人々も多数いた。
山北牧師は、人間の特性として「欲」「得」「楽」の3つが満たされれば満足する姿があるとし、多くの人が引用した聖句に登場する取税人ザアカイのように、「金」の奴隷となっている姿があることを指摘。しかし、そのザアカイがイエスを見ようと木に登ったとき、ザアカイからではなく、「イエスの方から声を掛けた」ことに注目し、「下から招く」謙遜な救い主の姿を述べ、ここに「救いの原型」があると語った。
ヨハン早稲田教会はコンサート前の2週間、都内の大学を中心にキャンパス伝道を行い、伝道期間の最終日に今回のクリスマスコンサートを開催した。コンサートには、キャンパスで声を掛けられ参加したという人が多数見られた。