「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた」(ヨハネ1:14)
一人のご婦人がクリスマスの準備の忙しさの合間に、売れ残っていたクリスマスカードを買ってきて、友人たちに出すため急いで書き終え、やっとポストに投げ入れました。ほっとしたところで、コーヒーで一息入れながら、一枚残ったカードを何気なく見ていたら、小さな文字でこう書かれていました。
「一緒にお送りした品物がお気に召せば幸いです」。何とこのカードは、プレゼントとセットで送るカードだったのです。
このように私たちは毎日、時間に追われるように忙しく動き回りますが、どこか的はずれのことをしたり、無駄なことを繰り返したりしてはいないでしょうか。少し手を休め、心を落ち着かせ「わたしがすべての疲れた心を潤し、すべてのしぼんだ心を満たしてあげる」と言われるイエス・キリストの言葉に、耳を傾けてみませんか。
イエス・キリスト誕生の時、東方の博士たちがやってきて、ヘロデ王に尋ねました。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにお出でになりますか」。そして博士たちは、やがて一つの家を見つけ、母マリヤと共におられる幼子を見て、ひれ伏して拝みました。そして宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげました。そして彼らは別の道から自分の国へ帰っていったのです。
興味深いことは、東方の博士たちは幼子のイエスを王として礼拝したのです。そして王にふさわしい最高のささげものをしました。そして、彼らは別の道から帰っていったのです。これは、彼らが来た時とは違って、何か新しい人生の希望に満たされて帰っていったことの象徴的表現のようです。
イエス・キリストは、この世界に王として来られたのです。しかし、ヨハネは次のように証言しています。
「この方はもとから世におられ、世はこの方によって造られたのに、世はこの方を知らなかった。この方はご自分のくにに来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった。しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった」(ヨハネ1:10~12)
ですから、私たちがイエス・キリストを自分の人生の王として迎え入れるとき、イエス・キリストは私たちの人生で王として働いて、祝福してくださるのです。
では、王の働きとは何でしょうか。
(1)王は民を正しい道に導きます
「あなたが右に行くにも左に行くにも、あなたの耳はうしろから『これが道だ。これに歩め』と言うことばを聞く」(イザヤ30:21)
神は、王として私たちの人生の決断の時や、岐路に立つ時、必ず正しい道に導いてくださいます。
(2)王は民を安全に守ります
「しかし、主は真実な方ですから、あなたがたを強くし、悪い者から守ってくださいます」(Ⅱテサロニケ3:3)
私たちの人生は「一寸先は闇」と言われるように、何が起こるか分からない不確かさに満ちています。しかし、主はすべてを支配し守ってくださいます。主に、この王に導かれる人生は「一寸先は光」です。
(3)王は民を経済的に繁栄させます
「また、私の神は、キリスト・イエスにあるご自身の栄光の富をもって、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます」(ピリピ4:19)
王の責任は、自分の民が豊かな生活をすることができるように心を配ることです。
ですから私たちがイエス・キリストを、自分の人生の王として迎え入れる時、イエス・キリストは私たちの人生で王として働いて祝福してくださるのです。
あなたもイエス・キリストを「王」として迎えませんか。そして「恵みとまことに満ちた人生」を王なるイエスと共に歩んでみませんか。
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