国際ハッカー集団「アノニマス(Anonymous)」がここ最近、成田空港や中部空港以外にも、日本のサイトに相次いでサイバー攻撃を行っている可能性がある。アノニマスによる攻撃があったとみられるのは、日本政府観光局(JNTO)や、読売新聞社の英字紙「ジャパン・ニューズ」のサイトなど。アノニマスを名乗るツイッターアカウントには、捕鯨に反対するコメントも目立ち、攻撃は捕鯨をめぐっての日本へ対する抗議の一環とも考えられる。
アノニマスを名乗るツイッターアカウント「_RektFaggot_」には4日、「フェロー諸島(デンマーク)と日本からのメールのリーク。これが始まりだ。めちゃくちゃにしてやる」というコメントがある。そして9日には、読売新聞社の英字紙「ジャパン・ニューズ」のサイトをダウンさせたとして、閲覧不能になっているジャパン・ニューズのサイトのメッセージを投稿した。
さらに、9日には成田空港と中部空港、10日には日本政府観光局(JNTO)、11日には日本郵政、14日にはプロパイダー会社の「ぷらら」、15日には太地漁協と日本捕鯨協会のサイトをダウンさせたと書いている。読売新聞によると、JNTOのサイトは10日午後11時半ごろから約5時間、断続的に閲覧できない状態が続いたという。
2日には、「日本は世界一の国だ。クジラとイルカを殺さなければ」という投稿があり、14日の投稿では「クジラを殺すのを今やめよ!」ともコメントしている。