TBSテレビの番組「CBSドキュメント」の司会として知られている、英国出身の日本在住音楽評論家ピーター・バラカンさんを含む5人が8日午後1時10分ごろ、東京都港区三田にあるキリスト友会東京月会で、黒っぽい目出し帽を被った男に催涙スプレーのようなものを吹きかけられた。
三田署の調べによると、バラカンさんは同教会で午後2時から講演するため、主催者側の4人と待機していた。そこへ、男が突然押し入り、スプレーを噴射、車で逃走した。5人は目や喉に痛みを訴えているが、いずれも軽症。バラカンさんは予定通り講演を行ったという。同署では傷害容疑で男の行方を追っているが、バラカンさんは見に覚えがないと主張しており、目的などは不明。
キリスト友会は17世紀英国で、ジョージ・フォックスらによって始められ、一般には「クエーカー」として知られている。日本には1886年に米国のフィラデルヒファ・フレンド婦人外国伝道協会によって伝えられた。日本人のクエーカーとしては、新渡戸稲造などが知られている。