日本カトリック司教団は10日から17日まで、ローマ教皇庁への公式訪問「アド・リミナ」を行う。この訪問は5年に1度定期的に行うもので、ローマ教皇ベネディクト16世との個人謁見、司教団全員での謁見、各省庁訪問、駐ローマ日本大使との夕食会などが予定されている。
京都新聞によれば、司教団は教皇へ、京都市内の織物会社が制作した西陣織の聖母子像や、漆塗りの十字架の祭壇などを贈る。聖母子像は、幼いキリストを腕に抱く十二単姿の聖母マリアの姿が金、銀糸を含む約50色の糸で描かれている。大きさは縦約60センチ、横約50センチで、同市北区の伝統工芸士渡邉三枝子さん(71)が織り上げた。制作には約2カ月を要したという。
一方、十字架の祭壇は36センチ四方の大きさで、黒の漆塗りの十字架に金色のキリスト像が添えられている。同市下宮区の塗師松田恭幸さん(32)を中心に、30代の若手職人3人が制作した。