末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)信徒であるミット・ロムニー次期米大統領選候補は6日、米テキサス州で演説を行い、宗教分離などを訴えた。専門家らは、自身の宗教であるモルモン教への疑念払拭を狙ったと見ている。
AP通信によると、同州カレッヂ・ステーションにあるジョージ・ブッシュ大統領図書博物館で行った約20分の演説中で、ロムニー候補は、「モルモン教徒」という言葉を1度しか用いず、代わりに「私の教会」「私の信仰」「私の宗教」などという言葉で語った。
ロムニー候補は、大統領に当選したら「一つの宗教、一つの集団、一つの運動、一つの利益のために働くことはない」と述べ、同候補が所属する共和党の支持基盤となるプロテスタント系キリスト教右派からの支持引き寄せを狙った内容を語った。
共同通信によれば、ロムニー候補は、プロテスタントが主流の米社会で、初のカトリック出身大統領となった故ケネディ米大統領を取り上げ、「彼と同様に、私は一人の米国人として大統領を目指す」などと語った。