世論調査「ハリスポール」で知られる米国のオンライン調査会社ハリスインタラクティブが29日、米国人の内、「神の存在」を信じる人が82パーセントいる一方で、ダーウィンの「進化論」を信じる人は42パーセントにとどまるという統計を発表した。ロイター通信が同日伝えた。
同通信によると、調査は11月7日から13日まで、米国の成人2455人を対象に実施された。調査結果によれば、「奇跡」を信じる人は79パーセント、天国を信じる人は75パーセント、地獄や悪魔を信じる人は62パーセントであった。
進化論を信じる人の割合はキリスト教内でも違いが見られ、カトリックでは43パーセント、プロテスタントでは30パーセント、キリスト教再生派では16パーセントであった。
進化論に関しては、前ローマ教皇のヨハネ・パウロ二世が96年、教皇庁科学アカデミーに宛てた書簡で、「新たな知識により、進化論を単なる仮説以上のものとして認識するにいたった」とする一方、「肉体の進化論は認めるが、我々の精神は神からもらったものであり、人間の精神は進化論と関係ない」と述べている。