来年4月からの開設を申請していた北陸学院大の新設認可を求める答申が27日、大学設置・学校法人審議会から渡海紀三朗・文部科学相に提出され、来月3日には正式認可が下る見通しとなった。
同大には、幼児児童教育学科と社会福祉学科の2学科からなる人間総合学部が設置される。各学科とも、同短期大の保育学科、人間福祉学科を改編するもので、定員はそれぞれ100人と80人。幼児児童教育学科は、初等教育全般にわたる人材育成を目指し、保育士資格、幼稚園教諭一種免許状、小学校教諭一種免許状などの資格取得が可能。社会福祉学科は人間福祉コースと福祉心理コースに分かれ、介護福祉士や社会福祉士、認定心理士などの資格取得に対応している。
同大新設に伴い、同短期大は来年4月から、名称を「北陸学院大学短期大学部」に変更し、コミュニティ文化学科、食物栄養学科の2年制2学科で運営されていくことになる。
北陸学院は、前身となる金沢女子学校創立以来、キリスト教教育に基づく教育方針を掲げ、現在は幼稚園から短期大学まで、計3つの幼稚園と4つの学校を有する。日本海側では唯一、就学前教育機関から高等教育機関までを有する総合学園となっており、2010年には創立125周年を迎える。