【CJC=東京】ニューヨークなどの教会で「みやげ品」として販売されている十字架像が中国で1日15時間以上働かされている女性たちによって作られたものだ、と問題提起があり、教会側は販売を取りやめた。
労働者の権利を擁護する団体「全国労働委員会(NLC)」のチャールス・カーナガン会長が20日、ニューヨーク市の名所、セント・パトリック大聖堂前で記者会見し、販売されている十字架像は香港近郊東莞(ドンガン)の工場で作られたもので、女子労働者は朝8時から夜11時半まで休日なしに働かされ、時給26米セント(約28円)で、宿舎や食事も貧弱だ、と勤務実態を明らかにした。ただ教会側は製造の経過は知らなかっただろう、と指摘している。
大聖堂と共に知られているウォール街にあるトリニティ教会でも、販売を取りやめ、事情を調査中と語った。