「神に祈り、日本を救い、日本を変える」をテーマに、365日、毎日礼拝を行っている東京プレヤーセンター(TPC)。毎日の「お昼の礼拝」のほか、さまざまなミニストリーの拠点として用いられている。東京・千代田区の御茶ノ水駅から徒歩2分という好立地に加え、TPCが入っているお茶の水クリスチャン・センターは、ビルの各階にさまざまなクリスチャン団体が入っており、日本のキリスト教界の情報が集結している場所でもある。
昨年11月に設立3周年を迎えたTPCには、女性だけで組織される「女性メッセンジャーの会」がある。「日本の教会には、女性が圧倒的に多く、女性が支えている教会も少なくないのではと感じていました。女性のメッセンジャーだからこそ、伝えられることもあるのではないかと思います。そこで、女性メッセンジャーの発掘、若手の女性メッセンジャーの育成とメッセンジャー同士の横のつながりを作るためにこの会を立ち上げました」と話すのは、TPCの和氣敏治代表。
女性メッセンジャーの会が発足したのは、昨年3月。「お昼の礼拝」でメッセージを取り次いだ女性を中心に、現在までに約60人の会員がいる。女性牧師や牧師夫人などが多く、教団・教派は多岐にわたり、超教派となっている。同会の事務局を務めている平石加代子さんは、「日本のために、女性はこれからますます用いられるのだと思います。ある海外の友人からは、『女性メッセンジャーの会が、アジア全体のキリスト教界においてモデルになる。ぜひ頑張ってほしい』と祈りとともに、励ましをもらいました。私たちだけでは、大きなことができるとは思っていません。主に期待し、祈りつつ歩んでいきたいです」と話す。
同会が、毎月発行している「Monthly Report」には、女性メッセンジャーの特別寄稿があるほか、コラムや不定期だが手芸やクラフトなどのアイデアも掲載されている。挿絵などにも女性らしい配慮が見られ、温かさが伝わってくる。
「女性は、社交性に富んでいますね。クリスチャンの女性同士であれば、主にあって姉妹ですから、打ち解けるのも非常に早い。この社交性をもって、横のつながりを強くすることで、先に救われた日本中のクリスチャンが願い、祈っているリバイバルが実現するのではないかと期待しています。また、女性同士で祈り合うプレヤーネットワークのようなものも今後、構築していきたいですね。祈りによる支援は、本当に励みになりますから」と平石さんは話す。
また、「主なる神は言われた。『人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう」(創世記2:18)の御言葉から、「『助ける者』とは、男性に全てを任せて、女性は表に出て意見してはいけないという意味ではないと思うのです。もちろん、教会に男性は必要です。私たちはその『助ける者』としての働きを神様から授けられています」と言う。
9月23日には、同会主催の初の勉強会が行われる。講師は、TPC特別顧問の中野雄一郎牧師。「説教学についての初めての勉強会」だという。平石さんは、「男性の先生の中には、全国的に著名な方がたくさんいらっしゃいます。しかし、女性の先生は、考えてみるとあまりいらっしゃらないんですね。そうした状況にも問題意識をもって、もっともっと女性の先生方にも活躍していただきたい。女性から発信されるメッセージに耳を傾ける方も多いのでは」と、女性メッセンジャーの今後の活躍に期待している。
スポーツ界でも女性の活躍が目覚しい昨今。キリスト教界でも「なでしこ旋風」が吹き荒れる日も近い。