2011年11月にオープンした「東京プレヤーセンター(TPC)」。東京・御茶ノ水にある、お茶の水クリスチャン・センター(OCC)ビル4階にオフィスとチャペルを構え、365日、さまざまなメッセンジャーを迎え、礼拝をささげている。和氣敏治代表と4人の理事、15人のスタッフにより運営されている。
元旦を除く365日毎日ささげられる昼の礼拝では、200人を超えるメッセンジャーが日替わりでメッセージを取り次いでいる。教団・教派を越え、先月はカトリックの神父もメッセージを伝えた。「だから多くの部分があっても一つの体なのです」(1コリント12:20)と聖書が教えるように、神の計画のうちにある「日本のキリスト教会の一致」に向かって着実に歩みを進めている。
これまでの2年間で礼拝に訪れた人の数は延べ1万人以上。信仰をすでに持っている人もいれば、教会から離れている人、信仰は持っていないが神の示しによってこの場を訪れた人などさまざまだ。大きな病院や大学、オフィスが立ち並ぶ都心で、昼休みの時間を利用して訪れることも可能。また、入居するビル全体がクリスチャン企業や団体で占められていることから、そのつながりも深い。
礼拝は賛美で始まり、主の祈り、そしてメッセージの順で進む。希望者は「祈りカード」に祈りの課題を書いて提出することもできる。提出された祈りの課題は、スタッフが毎日祈っているという。「3年目に入った今年は、特に『祈り』にフォーカスして活動をしたい。祈りの力は大きい。東京プレヤーセンターも不思議と必要が満たされ、今日まで至った」と和氣代表。同センターでは、朝と夕の2回、祈り会を開いている。また、今年度からはOCCビル全体の祈り会も開かれている。
空き時間は貸し室として部屋を解放しており、貸し室の利用率は70パーセントを超える。利用できるのは、伝道や牧会、聖書勉強会などクリスチャンの働きに関係のある活動のみだが、さまざまな団体に用いられ、御茶ノ水駅前の好立地とあって首都圏から多くの利用者が訪れる。和氣代表は「このように用いられるのは、本当に感謝なことですね。こちらで、兄弟姉妹方、または求道中の方々も交わっていただいて、皆で神様を賛美していきたい。ここでさまざまな交わりの中で、人々が来た時と帰る時の顔が違うのを見るのも楽しみ。神様の愛に触れて、元気になっていくのですね」と話す。
取材をしたこの日、説教を取り次いだ和氣代表は、「聖書は神様がいるか、いないかを議論しているのではない。『神様はいる』と断言している。聖書は、神様からの人間に対する救済計画なのだ」と、力強いメッセージを冒頭で告げた。われわれは宇宙全体から見たら本当に小さな存在だ。しかし、その小さな存在である私たち一人ひとりを愛してくださり、神はその一人ひとりに計画を持っている。
「わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる」(ヨハネ14:16)と聖書が教えるように、われわれは救われることによって、その計画に入ることができる。「われわれの努力には限界がある。主に寄り頼み、聖霊の導きに従うことが大切」と、和氣代表は話した。最後に会衆と共に、「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネ3:16)を唱和。この日の集会を終えた。
昼の礼拝は、毎日昼12時15分から。メッセンジャーの予定など詳しくは東京プレヤーセンターのホームページを参照。