東京のお茶の水クリスチャン・センター4階にある東京プレヤーセンター(TPC)が14日、3周年を迎えた。14日までの1週間を「3周年記念ウィーク」として、感謝をもって多くの人々と共に礼拝をささげた。3周年となった14日には、東京キリスト教学園の廣瀬薫理事長(TPC特別顧問)を迎え、礼拝を行った。廣瀬氏はまず、「TPCの主な4つの働き」として、▼閉塞感のあるキリスト教会に元気を与える、▼教団・教派を超えて活動する、▼毎日礼拝をささげる、▼宣教・伝道のための貸室を提供するを挙げた。そして、これらの活動は「キリスト教界の新しい枠組み」となったのではないかと話した。
廣瀬氏は、この「新しい枠組み」「既成概念にとらわれない」ことの例として、あるストーリーを話した。
「郊外の道を、ある男性がかっこいいオープンカーに乗って走っていた。反対側の車線を若い女性が車に乗って走ってきたが、すれ違いざまに窓を開けて『ブタ!』と叫んだ。その瞬間、怒った男性はすぐさま『ブス!』と叫んだ。さて、何が起こったと思いますか?そのまま道を走らせていくと、なんと男性の行先には、たくさんのブタが道に出ていました。女性は男性に注意を促したんですね」
このように人は自分の世界観の中で生きている。キリスト教界にもある種の枠組みがあるのではないかと廣瀬氏は話し、その中で新しい枠組みを主の示しによって作ったのが、TPCではないかと語った。
また、イエスの教えの中で、私たちが避けて通ることはできないが、難しいと感じるものの一つとして、「だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」(マタイ5:48)を挙げた。廣瀬氏は「自分には無理だなと思っている方はいらっしゃいませんか。読まなかったことにしたいと思っている方はいらっしゃいませんか」と問い掛け、「神様は、私たちに『どうせできないだろうけど言っておくよ』と前置きをしましたか」と続けて話した。
だが、「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です」(ピリピ4:13)と廣瀬氏。「私たちは、神様によって強められ、完全になることができる」と結んだ。
TPCの和氣敏治代表は、この3年間を振り返り、「この場所を見つけたときから、何か不思議な力に動かされているのを感じていた。365日の礼拝は、毎日メッセンジャーが代わり、220名をこえる多くの先生方にはご奉仕で来ていただいている。『そんなことが本当にできるのか?』と思う人もいるかもしれない。でも、本当にできているのだから、感謝なことですね」と話した。
「3年間、苦労したことは?」と尋ねると、「それが、本当にないんですよ。多くの方にサポートしていただいて、貸室も程よく満室状態。経済的にも、不思議と収支があっているので、神様の御業としか思えないです」と笑顔で答えた。
今後については、「ここを拠点に、何かが起きるような気がします。また、日本のリバイバルのために、ここが用いられることを祈っています。神様の御心に従って、これからも歩んでいきたいです」と話した。
TPCは、JR御茶ノ水駅から徒歩数分のお茶の水クリスチャン・センターの中にあり、様々な店舗、大学、オフィスビルがひしめく街中にある。若者から年配者までが行き交うこの場は、格好の伝道の場。まさに「神の国の拠点」としてこれからも機能していくことだろう。