来年2月に沖縄から北海道まで全国10地区で開催される日本ケズィック・コンベンションの「前哨戦」、第11回プレ・ケズィック聖会が20日、東京・台東区のウェスレアン・ホーリネス教団浅草橋教会で開催された。全国から各地区の大会代表らが集まるなか、九州ケズィック委員長の横田武幸氏(油山シャロームチャペル主任牧師)が説教し、御言葉に堅く立ち、日々聖霊との関わりを大切にして歩むキリスト者の中に「御霊の実が結ばれる」と説いた。
横田氏は、現代の教会が抱える問題として、救われた後、一向に信仰の成長しないクリスチャンが多いことを挙げた。聖書には「わたしたちは、キリストの教の初歩をあとにして、完成を目ざして進もうではないか」(ヘブル6:1、口語訳)とある。「クリスチャンは本来成長するもの。しかし、成長させない何かがあるのでは」と語り、新しい信徒らを迎える教職や信徒の側に見直すべき点があるのではないかと指摘した。
そのうえで横田氏は、最近気付かされた自らの愛のない姿を告白し、「あなたの、愛のない、思いやりのない一言が誰かを傷つけてはいないか」と会衆に問いかけた。「人を責めることは簡単。しかし、人を本当に受け入れ、愛することは耳かき一杯の愛ではでき」ず、「聖霊の愛が注がれ」なければできない、と語った。
「御霊によって歩きなさい」(ガラテヤ5:16、口語訳)と聖書は語る。横田氏は、「キリストがあなたの内にあって生きてくださるとき、愛、喜び、平和、寛容、慈愛、善意、忠実、柔和、自制の実を結ぶ」(同22,23)と説いた。
最後に横田氏は、「何のための忙しさでしょうか。本当に主の導き、神からのメッセージを聴く時間を十分にいただいて、立ち上がろうではありませんか」と語り、御言葉に堅く立ち、自分の善行によってではなく、ただ聖霊の恵みによる成長を求めながら「完成を目ざす」信仰者の姿を示した。