来月1日公開の映画『マリア』の記念イベント試写会が21日、東京都千代田区のTOKYOFMホールで開催され、ボクシングWBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助さん(33)と妻の真弓さん(35)をゲストに招いてのトークショーが行われた。映画のテーマである「夫婦愛」を、現在最も感じさせる旬な夫妻として登場した内藤夫妻には、本作宣伝コミッショナーから、「良い夫婦世界チャンピオン」のベルトが贈呈された。会場は満員となり、スタッフ、メディアを含め300人以上が集まった。
トークショーでは、司会を務める坂上みきさんからの夫婦関係にたいする質問があり、内藤さんは、過酷なボクシング生活の中でも、「自分より度胸がある」という真弓さんに支えられ、リラックスできる場所として家庭が整えられていること、「家では、良き夫であり、パパ」という暖かな夫婦の絆を語った。
映画『マリア』では、大工のヨセフが神の子を身ごもったマリアと共に、故郷へ向かう旅をし、家畜小屋で救い主となるイエスの出産に立ち会うことになるが、内藤さんは、長男亮くん(2)の出産に立会った時の思い出を、「なかなか出てこなかった」「長くかかったぶんだけ、感動しました」と話し、思わず涙が出たという秘話を伝えた。また、亮くんの将来について「ボクシングはやらせたいけどプロボクサーにはしたくない」と話し、激しい試合の中に人生を投じる大変さを背負わせたくないという親心を伝える。
トーク中、亮くんを抱く真弓さんを気遣い、内藤さんが亮くんを受け取り、代わる代わる抱き上げるなど、自然でさり気無く相手への思いやりを表す様子に、飾らない夫妻の愛情が垣間見えた。
一方、「神様を信じていますか」という質問に対して、「はい、信じています」と力強く告白。様々な悪行がはびこる世の中で「神様がいないとやっていられないですよ」と語り、「悪いことをして、逃げ切っていいのか。でも違う。神様はちゃんと見ている」と現在の日本でも日々取りざたされる、虚偽、汚職、不義不正の横行への苦言を語った。