昨年6月21日の小紙に、「聖書をメガネに 同喜同泣」との題で、一文を掲載しました。昨年4月から直接働きに参与し2カ月半が経過する中で、クリスチャントゥデイの目的や記事を書く基本的な態度に焦点を合わせ、月2回の編集会議で、「主のしもべ仲間」(黙示録22:8、9)の5人の話し合いから生まれたものです。
記者各自が取材に当たり、何をいかに書くにしても、なぜこの事実をこのような表現で記述するのか。心の奥深くに持つ執筆動機、また執筆態度は、まさにローマ人への手紙12章15節の勧め・励ましにあるとの素朴な確信です。「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい」。同喜同泣こそ、本来の人間、人間らしい人間になる道、真の人となられたイエス・キリストご自身が実践し、教えられた道。この道を、小なりとは言え、クリスチャントゥデイの一員として歩みたいと覚悟したのです。
あれから1年、記者も少し増え、幾人ものコラムニストが加わってくださり、それなりに多種多様な記事やコラムが登場、今後この多様化の傾向がますます進展して行きます。
同時に、小紙の全体の基調としても、細部に滲(し)み出る香気としても、「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい」、同喜同泣が小紙の持ち味となるように祈ります。それは、記事やコラムが書かれ掲載される過程で、取材に応じてくださる方々と記者の出会いや生きた対話から生まれます。また掲載された記事を読まれる読者との対話へと広がるよう期待します。
(文・宮村武夫)