「長崎26殉教者記念像」や、「原の城」「ダミアン神父」などの作品で知られる戦後日本を代表する彫刻家・舟越保武(1912〜2002)の彫刻展「舟越保武彫刻展―まなざしの向こうに」が、7月12日(日)から東京都の練馬区立美術館(同区貫井1−36−16)で始まる。舟越が練馬時代に制作した初期の石彫など国内の代表的な作品に加え、未公開を含む多数のドローイング作品を展示する。9月6日(日)まで。
岩手県出身の舟越は、盛岡中学時代にロダンに憧れ彫刻家を志した。大理石や砂岩などの石による清楚な女性像で知られる舟越が、初めて大理石彫刻に取り組んだのは、練馬に在住していた1940年のことで、舟越は練馬ともゆかりのある彫刻家。1950年に盛岡カトリック教会で家族全員が洗礼を受け、その後はカトリック信仰に裏付けられた宗教的主題の作品で独自のスタイルを確立した。
日本二十六聖人の列聖100周年を記念して建てられた記念碑「長崎26殉教者記念像」(1962年)では第5回高村光太郎賞を受賞、島原の乱(1637〜38年)でキリシタンや農民たちが立てこもった原城(長崎県南島原市)で討ち死にした兵士をモチーフにした作品「原の城」(1971年)では、第3回中原悌二郎賞を受賞している。
同館の開館30周年を記念して開催される今回の彫刻展では、彫刻作品約60点とドローイング・資料約50点が展示されるほか、会期中には講演会やワークショップ、コンサート、ギャラリートークなどが予定されている。
会期は7月12日(日)から9月6日(日)まで。月曜日休館。午前10時〜午後6時(入館は午後5時半まで)開館。観覧料は一般800円、大学・高校生・65〜74歳600円、中学生以下・75歳以上無料。展覧会カタログ『舟越保武―まなざしの向こうに』(税抜2500円)も販売される。詳細は同館ホームページで。
■ 招待券プレゼント
「舟越保武彫刻展―まなざしの向こうに」の招待券10枚を、読者の皆様に抽選でプレゼントします。申し込み締め切りは7月20日(月祝)。当選の発表は、招待券の発送をもって代えさせていただきます。
<申し込み方法>
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