【CJC=東京】米共和党の有力な集票基盤とされているキリスト教右派は、2008年大統領選に向けた候補支持では分裂状態になっていたが、「テレビ伝道」で有名なパット・ロバートソン牧師が11月7日、次期大統領選で共和党有力候補のルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長支持を表明した。
ロバートソン氏は記者会見で、「行く手を阻む障害にひるまず、米国人に希望をもたらす折り紙付きの人物。本選で勝てる共和党候補が必要だ」と支持理由を説明した。
妊娠中絶反対など保守色の強いキリスト教右派は2000年の大統領選から影響力を示し始め、04年選挙ではブッシュ大統領再選の原動力になったと指摘されていたが、来年の選挙に向けては一致して推せる候補が不在で、一本化が出来ていなかった。
ジュリアーニ氏には、その中絶や同性愛に寛容な姿勢、2度の離婚歴に反発しており、共和党候補として支持率トップの同氏にとって最大の懸念材料とされていただけに、ロバートソン氏の支持表明の影響が注目される。