【CJC=東京】イタリアのスポーツ紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が、来年8月開催の北京五輪で聖書の利用が禁じられ、外国人観客も聖書持ち込みが禁止されたと報じた。カトリック系のCNA通信が伝えたことから、複数のメディアが報じ、米国では一部議員が「議会は中国政府を非難する行動を起こすべきだ」と述べるなど波紋が広がった。
中国外交部の劉建超報道官は11月8日、記者会見で、「中国政府は一貫して、在留外国人の信教の自由を尊重し、法に基づき保障している。『中華人民共和国在留外国人宗教活動管理規定』は、外国人は中国国境内に入る時、本人が自分で使用するための宗教印刷物・音響映像製品・その他宗教用品を携帯することができると明確に定めている。中国の主管部門や北京五輪組織委員会が、いわゆる'オリンピック村での『聖書』禁止'なる規定を打ち出したことはないし、打ち出すこともできない」と語った。
同報道官は、外国人に対しては、個人で利用するための宗教関連品などの持ち込みをこれまでにも許可してきた、と説明している。