江戸時代に創業し、古典落語などにも登場する老舗料亭「花外楼(かがいろう)」の5代目女将で、インターナショナルVIP大阪の役員でもある徳光正子さんの監修した「いとはんの和ごころ入門」「いとはんの愛され会話塾」(毎日コミュニケーションズ)が今年10月に出版された。「いとはん」とは、かつて商業の中心地として栄えた大阪・船場(せんば)で、商家のお嬢様を、親しみと憧れをこめて呼んだ言葉。魅力ある日本の女性として生きるためのマナーと知恵、日々を楽しむためのアイデアを、若い女性向けにわかりやすく紹介している。
自身も生粋の「いとはん」である徳光さん。文楽上演で解説を行うなど、日本の伝統芸能にも造詣が深い。江戸時代、「いとはん」は、たしなみとしてお茶、お花、上方舞などを身につけながら、「和」の文化や伝統を自分のものとしていた。
「いとはんの和ごころ入門」では、四季の行事やしきたりの楽しみ方、和のインテリアや和の器のよさ、着物を美しく着こなすポイントなどを、「いとはん」の暮らし方から学ぶ。
また「いとはんの愛され会話塾」では、人と人とのつながりを大切にする商家で育ち、自分の意見を主張しながらも周囲に愛される会話はこびを身につけていた「いとはん」のコミュニケーション術を学ぶ。
2冊とも四六判、定価1260円(税込)。アマゾンでの購入はこちら。「いとはんの和ごころ入門」
「いとはんの愛され会話塾」