内村鑑三と岩手県大船渡市に在住し、岩手医専(現・岩手医大)職員であった水野辰三の間で交わされたハガキ2通が、辰三の五男である水野博史宅で発見された。各ハガキの日付は大正9年(1920年)と昭和4年(29年)となっている。地元の東海新報が10日、伝えた。
2通はいずれも内村が辰三に宛てたもの。1通は当時、米国サンフランシスコに住んでいた辰三への国際郵便ハガキ、もう1通は辰三が帰国してから務めた岩手医専が宛先となっている。それぞれ日付は、大正9年11月21日、昭和4年1月15日。博史さんは辰三から生前、自身が内村鑑三の弟子であったことを知らされていたという。
博史宅では内村からの手紙の他、辰三と同じ時期に内村の弟子であったとして有名な、元東大総長の南原繁や矢内原忠雄からのハガキも発見された。