クリスチャン企業家の黒瀬貴孝さんが経営するティエラコーポレーションが、先月27日から幕張メッセ(千葉市)で一般公開されている東京モーターショーの飲食店ゾーンに出店している。場所はメイン会場のほぼ中央で人通りが多く、売り上げも連日好調だ。黒瀬さんは、「やっぱり聖書と祈りの力」「おそれずにやればいい」と信仰を土台にした経営精神を語った。
黒瀬さんは毎朝の祈りと聖書の黙想を欠かさない。出店のために慌ただしい毎日を送る今も同じだ。「答えはすべて聖書に書いてある」―聖書の御言葉によって、これまで数々の困難を乗り越えると同時に、神の明確な奇跡を体験してきた。
かばんにはいつもギデオンの聖書を入れている。職場では、スタッフの些細な相談を聞きながらも機会があれば自分の信仰の体験を語り、聖書を紹介している。黒瀬さんは「伝道はそれほど難しくはない」と言い切る。「自然体で、自分の言葉に頼らず、ただ神様の御言葉をそのまま語ればいい」
今年8月には東京の多摩センター三越でナチュラルフードカフェを始めた。そこでも一人のノンクリスチャンのスタッフを神の御言葉へと導いた。
「自分がしようとするのではなく、神様が働かれるのを待つ」―祈りの積み重ねと信仰の体験の中で示されたことだという。
ノンクリスチャンの間に積極的に出て行き、クリスチャンが自然体でそこにかかわっていく―そんな伝道スタイルを黒瀬さんは理想としている。「実際に教会の外に出て行ってノンクリスチャンとかかわればいろいろなことを言われる。でも、触れ合えば、彼らが本当に聖書を必要としていることが分かる」。今後も同様の伝道スタイルで事業を広げていきたい考えだ。