世界各国から様々な教派、団体のキリスト教指導者らが集まり、前例のないエキュメニカルなレベルで様々な問題について話し合う国際会議「全世界キリスト者フォーラム(Global Christian Forum、GCF)」が6日から、ケニアの首都ナイロビ近郊のリムルで始まった。約250人の代表らが集い、キリスト教共同体の諸問題について、また世界へ福音を伝える証人として、どのようにすればもっと良い対話と協力ができるのかを、4日間に渡って話し合う。
フォーラムは「調停者、イエス・キリストとの我々の道のり(Our Journey with Jesus Christ, the Reconciler)」というテーマのもと、各教派、各キリスト教団体間の相互尊重を育み、共通の課題を共に探し、取り組むことが出来る、「新しい開かれた場所」として行われる。
90年代、「エキュメニカル運動は110ヶ国、5億6000万人のキリスト者をまとめる世界教会協議会(WCC)の枠に収まる運動ではない」という認識のもと、当時のWCC総幹事であったコンラード・ライザー氏によって提案された。WCCは今回のフォーラムについても、開催への協力はしたものの、他の団体と同じく一キリスト教団体として参加している。
フォーラムには、アフリカ独立教会(AIC)、聖公会、バプテスト派、ローマ・カトリック、ディサイプル派、フレンズ派、ホーリネス派、ルター派、メノナイト派、メソジスト派、モラビアン派、古カトリック派、東方正教会、ペンテコステ派、改革派、救世軍、セブンスデー・アドベンチスト派、合同教会などの多数の教派の他、YMCAやYWCA、聖書協会世界連盟(UBS)、ワールドビジョン・インターナショナル、ローザンヌ委員会、WCCなどの多数のキリスト教諸団体が参加している。