日本基督教団の全国信徒会(望月克仁会長)が約半世紀ぶりに再結成し、6月9日に再結成後1回目となる全国信徒大会を、同教団富士見町教会(東京都千代田区)で開催する。聖餐式が執り行われるほか、聖学院理事長の阿久戸光晴牧師が基調講演を行う。
全国信徒会のウェブサイトによると、同会は日本基督教団が成立した1941年の秋に組織され、戦後47年に再組織された。その後各地でさまざまな信徒会による活動が行われたが、69年から始まった教団紛争により実体を失ってしまった。2002年には東京信徒会が再発足し、日本のプロテスタント宣教150周年となった09年には、1000人近い参加者が集う150周年記念信徒大会が開かれた。
06年以降は、隔年開催の教団総会に合わせ「信徒交流の集い」が毎回行われ、再結成へ向けた準備が進められていった。5回目となった昨年10月の集いで、全国信徒会再結成発起人会が開催され、再結成が宣言された。
第1回全国信徒大会では、同教団の石橋秀雄・現総会議長と山北宣久・前総会議長が来賓として祝辞を述べ、会場となる富士見町教会の藤盛勇紀牧師が開会礼拝と聖餐式を執り行う。参加無料。
全国信徒会は、「主にある一致」「賜物の分け合い」「会員相互の交わり」を通して、福音伝道の推進に寄与することを目的としており、伝道活動や奉仕活動、広報活動、会員拡張、研究調査を主な活動としている。入会資格は、日本基督教団信仰告白を告白している同教団所属教会の信徒であれば、性別・年齢は問わない。会員の紹介により、理事会の承認を経て入会できる。詳しくは同会のウェブサイトで。