【ポートオブスペイン(トリニダード・トバゴ)=ENI・CJC】(スティーブン・ブラウン記)世界改革教会連盟(WARC)常議員会は、改革派エキュメニカル協議会(REC)との統合集会を2010年に米国で開催することを提案した。
連盟のセトリ・ニョミ総幹事は「これが分裂を克服する新たな意義を改革派キリスト者に与えることを願う。これは、エキュメニカル運動への志向を持ちながらも、改革派の家族の交わりという感覚を持てる時になろう」と10月27日、ENI通信に語った。
WARCは210教会が加盟、信徒数7500万人、RECは39教会、信徒数1200万人。REC加盟教会の中で27教会はWARCにも加盟している。
常議員会は、「理事会」と呼ぶ統合集会をRECの本部がある米ミシガン州グランドラピッズで2010年6月18〜28日に行うことをRECに提案した。この提案は、トリニダード・トバゴのポートオブスペイン近郊で10月18〜28日開催した常議員会で、プロテスタント8000万人以上をまとめることになる改革派グループを作るためにRECとの統合を支持するとの決定に基づくもの。新しい世界規模の組織を『改革派教会世界共同体』と呼ぶことを提案している。
常議員会は、2010年の会合に出席する代表者全員にビザが出されるよう、09年初めに代表団を米国務省に送ることにした。
また世界教会協議会(WCC)が、世界規模の教会団体を結集する大会を2013年に開くことを計画しており、WARCはWCCなどとの間でそれへの参加について協議を続ける。
常議員会は、WARCと改革派の新組織を財政的に安定させるため、米長老教会(PCUSA)関係の『プレスビテリアン・ファンデーション』を通じて2000万米ドル(約23億円)の基金を設立することに同意した。
常議員会は2008年予算を前年比14万7000フラン(約1460万円)減の200万スイス・フラン(約2億円)弱とした。