世界で助けを必要としている子ども達にプレゼント箱を贈る「グレイテスト・ギフト・ミニストリーズ(GGM)」。その働きを通して、地域との交流活性化を実現させた日本バプテスト連盟・中野バプテスト教会(斉藤和己牧師、東京・中野区)の取り組みを紹介する。
同教会は05年クリスマス、2〜6歳の子ども達とその母親のグループ「L−STARS」が中心となり、クリスマスプレゼントを自分たちでアジアの貧しい子ども達に直接手渡すというプロジェクトを行った。
きっかけは02年、主任牧師の斉藤和己氏がロサンゼルスを旅行した際、国際救援団体「サマリタンバース」の慈善プロジェクトの活動を知ったことだった。「クリスマス・オペレーション・チャイルド(Operation Christmas Child)」と呼ばれるこの働きは、伝道者ビリー・グラハム氏の長男フランクリン・グラハム氏によって始められた。世界中の貧しい子ども達に毎年クリスマスプレゼントを贈っている。「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒20:35)との福音の本質的な教えに根ざした活動だ。
プレゼントを手作りで、しかも自分たちが直接現地の子ども達に手渡すという同教会の働きは、地域の中で次第に認知されていった。06年にはGGMの働きをより地域に特化させた「CHANGE!プロジェクト」という独自のプログラムを立ち上げた。
同年に早くもNHKが密着取材し、プレゼントを作る何組かの親子や現地でプレゼントを手渡す子ども達の様子がテレビで全国に報道された。
その中で斉藤氏は、「物も嬉しいけれど、それを届けてくれた家族がいるということに感動している」と現地の子ども達の様子を伝えている。
GGMは近年、国内の協力の輪を広げている。青山学院ではすでに、付属の幼稚園から大学、短大までのクリスマス公式プログラムとして採用されている。