【CJC=東京】共同通信によると、バチカン市国と教皇庁で働く女性の割合は全体の2割以下だとバチカン放送が明らかにした。8日の「国際女性の日」に際し、バチカン放送が発表した。カトリック教会は教義上、女性聖職者を認めないなど「女性差別」が指摘されるが、近年は増加傾向で進出はじわりと拡大しているという。
バチカン市国の博物館や郵便局などの女性職員は2014年時点で371人と、10年前の195人に比べて2倍近く増加。割合では13%から19%と6ポイント伸びた。一方、教皇庁勤務の女性は391人で18%。4年前の288人(17%)から1ポイント増にとどまった。教皇フランシスコは教皇庁の意思決定を担う高位の役職に、より多くの女性を登用するよう促しているが、現時点では女性の管理職は2人だけという。