【CJC=東京】ロイター通信によると、1968年に暗殺された米公民権運動家マーティン・ルーサー・キング牧師の妻コレッタさんに、当時のリンドン・ジョンソン米大統領が送ったお悔やみの手紙が、12日にバージニア州で競売にかけられ、6万ドル(約730万円)で落札された。競売に出したのは歌手で社会正義活動家のハリー・ベラフォンテ氏の姉妹。
書簡はホワイトハウスの便せんにタイプライターで書かれ、暗殺翌日の1968年4月5日付。「われわれはこの不幸な出来事を乗り越え、キング牧師の遺産であり、われわれへの信頼である愛と正義のための運動を続けていく」と述べている。
コレッタさんは2003年に書簡をベラフォンテ氏に譲渡した。08年にベラフォンテ氏が書簡をサザビーズ社で競売にかけようとした際、キング牧師の子どもたちが反対し、法廷闘争となった。14年にベラフォンテ氏が書簡を所有することで和解が成立し、同氏が姉妹に譲渡していた。