聖書を題材としたカードゲームシリーズ「聖書コレクション」から今月20日に第4弾「ロストバイブル」が発売される。
「遊びながら聖書の世界に親しめる」をコンセプトとするゲームを開発するこのプロジェクト。キリスト新聞社が手がけており、「『教会用にはアリだけど、ゲームとしては二流』みたいには言わせない!」と始められた。
今回発売される「ロストバイブル」は16枚1組のデッキを使って2~4人で遊ぶカードゲーム。日本ボードゲーム大賞2012の投票部門大賞を受賞した「Love Letter」のシステムを継承したワンドローの「ロストレガシー」ライセンスのゲーム。神学的考証は三輪地塩牧師(日本基督教会浦和教会)が監修。預言者や使徒らを召喚し、失われた聖書をハントするカードゲーム「バイブルハンター」と、大学生や若い社会人の間で流行しているパーティーゲーム「人狼(じんろう)」をモチーフにした「最後の晩餐~裏切り者は誰だ~」など、ツイッターなどで話題になった同シリーズのゲームを「ロストレガシー」のシステムで行う。
遊び方は山札からカードを引き、2枚の手札から1枚を捨て札にし、その捨て札にしたカードの効果によって状況が変化。手札を見たり交換できるキャラクターカードを使いつつ、最終的な勝利条件を満たすか、他のプレイヤーをゲームから脱落させることにより勝敗を決するこのゲーム。パッケージを開けると、12使徒の中から「イエス・キリスト」を探し出す「最後の晩餐」セットと、死海文書や聖書を探して争奪しスコアの総得点を競う「死海文書」セットの2つのゲームが収録されている。
2つとも遊び方やルールは同じだが、勝利条件やデッキの内容が違うため、プレイ人数などによってキーになるカードも異なる。
初級者用と書かれている「最後の晩餐」セットは勝利条件がシンプルに「イエス・キリスト」を発見すること。トランプのゲームのように参加人数や状況によって戦略が多彩に変化し、勝利するためには状況を的確に把握することが必要だ。
また、強力なカードとしてはゲームの最後に行われる探索フェイズで最も早く動けるが、捨て札として使用して「イエス・キリスト」を見つけた場合にその場で勝利する「ヨハネ」や、対戦相手の探索フェイズの難易度を上げる「ユダ」、「ユダ」とキャラクターカード以外のカードを持っているプレイヤーをゲームから脱落させることができる「ペトロ」などが強力な切り札となる。また、「イエス・キリスト」自身も強力なカードであり、見つけるだけではなく戦略に組み込むことも重要となる。
一方、上級者用セットの死海文書セットはスコアの争奪が目的なので、カード同士のコンボや得点をマイナスする「サタン」の使い方が勝敗を分ける。例えば自分が「モーセ」を持っているなら「旧約聖書」を集めた場合、相互の効果によって得点が倍加する。しかし「聖書」カードを争奪して総得点を競うので、スコアを増やす戦略以外にも相手の邪魔など、バトルの要素が強いゲームとなる。
教会や学校、家庭、ゲーム会で〝遊びながら学ぶ〟のに最適なカードゲームとなっている。価格は1500円(税別)。プレイ時間は1回約10分。