【CJC=東京】イラクとシリアで活動するイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は6日、ヨルダン軍のシリア北部ラッカ郊外での空爆によって、拘束していた「米国人女性が死亡した」と主張する声明をインターネット上で発表した。
英BBCなどによると、ISは声明で「6日正午過ぎからヨルダン軍の空爆を受け、人質の米国人女性が死亡した。『聖戦士』にけがはなかった」と主張した。声明は、女性が「アリゾナ州出身のケイラ・ミュラーさん」だとしており、住所や電話番号、メールアドレスも公開した。
バラク・オバマ米大統領は10日、ISが拘束していた米国人女性人質、ケイラ・ミュラーさん(26)が死亡したと発表した。死亡の時期や原因には触れていない。
ミュラーさんは、2013年8月にシリア北部アレッポに入った後、行方不明になっていた。オバマ大統領は声明で、ミュラーさんが誘拐前、シリア難民の支援を行っていたことなどを説明、その人道的活動を「憎しみに満ちた恐るべきテログループの行動の対極にある」とたたえた。