【CJC=東京】中国では、宗教信仰者は共産党入党が禁止されていたが、これまでは緩やかな適用にとどまっていた。しかし米電子メディア「ハフィントン・ポスト」は今年1月、浙江省の共産党指導部が、今後はこの規則を厳格に適用すると公表したと報じている。
この浙江省の動きは、中国各地の大学で思想的な締め付けが強まっている中で起きた。現在中国のさまざまな大学で、共産党を批判する意見を述べた教授が解雇されているという。2014年には、浙江省温州市で、学校でクリスマスを祝うことを禁じる命令が出され、話題となった。温州市には中国最大のキリスト者コミュニティがあり、キリスト教会が多数存在するが、14年には200以上の教会が「違法建築物」として取り壊しの対象にされたとも報道されている。
浙江省の党委員会は、公表した規則の中で、すべての入党希望者に対して、宗教上の信仰を持っているかどうか、また宗教へ関与があるかどうかを調査し、そのことを示す証拠が見つかった場合には入党を拒否すると明言している。