イスラム教過激派組織「イスラム国」に拘束されている日本人2人のうちの1人である、後藤健二さんの母親が23日午前、日本外国特派員協会(FCCJ、東京都千代田区)で記者会見を開く。同協会が同公式サイトで明らかにした。
イスラム国は20日午後に、後藤さんと湯川遥菜(はるな)さんの殺害を予告する映像を公開。身代金2億ドル(約230億円)を72時間以内に支払わなければ、2人を殺害するとしている。23日午後には期限の72時間が経過するため、後藤さんの母親の記者会見は、期限を直前にした訴えとなるとみられる。
同協会の理事会は22日、イスラム国による日本人2人の拘束に遺憾を表明し、無条件の解放を求める声明を発表。特に後藤さんについては、「平和の推進や難⺠の⽀援、貧困の撲滅といった⼈道的なテーマを追い続けてきたジャーナリスト」だとし、「彼がその地域で取材をしていたことこそが、彼の誠実さと勇敢さの証左であり、尊いものである。『イスラム国』が何らかの不満を抱えてるとしても、そのために後藤⽒を処罰することは、明らさまな不当⾏為にほかならない」としている。