米プロフットボールNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のエリック・ベリー選手は、フットボールのフィールドの外に彼を追いやることとなった、ホジキンリンパ腫(血液のガンである悪性リンパ腫の一種)との闘いについて、神がすでに彼のために全てを備えてくださっていると言う。
ミズーリ州カンザスシティに本拠地を置くNFLチーム「カンザスシティ・チーフス」のセイフティ(ディフェンス最後尾のポジション)である25歳のベリー選手は、最近の精密検査で胸に腫瘍があることが発覚。同チームは先月、故障者リストにベリー選手を登録した。本人も、このガン性疾患を患っていることを公に認めた。
ベリー選手は、チームを通して発表した声明で、ファンや治療に携わる医師に感謝の意を表明した。
「家族と私は、この数週間にわたって皆様からいただいたご支援に非常に感謝しています。私が皆さんからの励ましの言葉や、祝福、お見舞いの言葉にどれだけ感謝しているかということを、言葉では伝えきることができません」
「私はエモリー医科大学院と、同大学院のフラワーズ医師、また彼のチームに感謝しています。病気の診断に尽力してくださり、病気と闘うための治療プランも立ててくださいました」
ベリー選手の治療に取り組んでいる医師の一人、クリストファー・R・フラワーズ医師は、エモリー・リンパ腫プログラムのディレクターでもある。フラワーズ医師はベリー選手のための化学療法と治療のプランについてこう語っている。
「診断結果は、標準的な化学療法のアプローチで大いに治療可能なもので、潜在的に治癒の可能性があります」「ベリーさんの治療のゴールは、リンパ腫が治ることであり、いま私たちはその治療を始めようとしています」
ベリー選手は、神が闘いのために彼を備えてくださっていると話しており、似たような状況を通る人々のためにとりなしの祈りをしたと語っている。
「私はこの人生の転換期を受け入れ、病気に対しても、今まで私が人生においてやってきたやり方と同じやり方で闘っていくつもりです」「同じような状況にいる人たち、私はあなたのために祈っています。そして闘い続けよう」
カンザスシティ・チーフスは、同チームのスタジアムであるアローヘッド・スタジアムで、ベリー選手を支援するためにスローガン入りTシャツを販売することを決めた。Tシャツには「Be Bold, Be Brave, Be Berry(大胆であれ、勇敢であれ、ベリーらしくあれ)」と書かれている。1枚20ドル(約2400円)で、同チームのウェブサイトでも購入可能。売り上げは全額、白血病リンパ腫協会へ寄付される。