ある人から相談を受けました。「先生、私は朝が弱いのです。どうしたら朝早く起きられるのでしょうか」。私は、「起き上がりたい気持ちより、寝ていたい気持ちの方が強いからだと思いますよ」と答えました。話を聞いている中で、うつ病や引きこもり一歩手前の状態にあることが分かりました。早く相談してくれて良かったと思います。これが悪化してしまうと、通常の社会生活ができなくなり、自宅に引きこもってしまったり、「死にたい!」と思うようになります。
こういう症状を、まわりがもっと理解してあげられるといいのですが、まわりの理解がなかなか得られなかったり、本人もガマンしてしまう傾向があります。それがうつ病を発症させ、病状を悪化させてしまいます。どうぞ、そうなる前に、誰かに相談をしたり、病院に行ったり、教会に行ってください。私にメールで相談をしてくださってもいいです。
また、相談できそうな人がまわりに見当たらない場合、自分が自分の相談者になってあげることもできます。案外、自分の相談者になるのではなく、コーチのように叱咤激励したり、主人が奴隷に対するように暴言を吐いたり、酷使したり、馬車の馬をムチで叩いて操縦する御者のように、打ち叩いてがんばらせているものです。
あなたがあなたの味方になり、あなた自身に優しくしてあげられなかったら、誰があなたを助けられるのでしょうか。しかし、自分に優しくできない人にも、頼れる方がいます。神様です。神様はあなたのカウンセラーであり、友であり、父であり、あなたを慰め、癒やし、共にいて下さる方です。この方を忘れないでください。あなたの全ての神経と思いを神様に向けて、神の声を聞いてください。
「わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。わたしは、あなたがたのところに戻って来るのです」(ヨハネ14:18)
「あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」(ヨハネ16:33)
「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる」(イザヤ書41:10)
神様との出会いは、必ずあなたを支え、慰め、癒やしてくれます。キリストは、「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう」(マタイ11:28)と優しく招いています。飛び込んでみませんか。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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