私の仕事は、毎日いろいろな人に会いますし、とても変化に富んでいます。器用でない私は、ストレスを感じることがあります。大きなストレスは心を破壊してしまいます。ストレスを感じるとき、意図的に笑ったり、喜んだり、ゴスペルや賛美歌を歌ったり、楽しい気持ちになれるように考え方を変えます。
笑うと、脳からエンドルフィンが出て、痛みを和らげてくれるので、ストレスを感じにくくさせてくれます。一説によれば、エンドルフィンはホスピスの治療に使うモルヒネの6倍の鎮痛効果があるそうです。タバコやお酒にも鎮痛効果があります。しかし、毎日タバコを吸い続け、お酒を飲み続けると、体に害があります。笑いは、タバコやお酒以上に鎮痛効果があり、楽しい気持ちにさせてくれます。
一体どうやったら気持ちを切り替えて笑うことができるのでしょうか?面白い映画やお笑いを見に行ったり、友達とお茶をしながら笑うこともいいでしょう。しかし、忙しいみなさんは、ストレスが溜まるたびに出かけて行くのも大変です。
私は、ストレスや痛みを感じるときに、祈りの中で、私の身代わりとして死なれたイエス・キリストが十字架に掛けられている姿を思い描きます。この方を心で見上げていると、心の痛み、悲しみ、怒り、怨念、憎しみ、どうしようもない悶々とした思いがどんどん吸い込まれていって、癒されていくことを感じます。
自然に笑いが出てきて、悲しみや苦しみの涙が喜びと笑いに変わります。笑っていると、まだ残っている悲しみもストレスも感じなくなり、心が平安になり、楽しい気持ちになります。
ストレスはスパイスのようなもので、多少あった方がいい刺激になりますが、スパイスが強過ぎたら有害です。しかし、笑うことでストレスを感じさせないモルヒネの6倍の鎮痛作用のあるエンドルフィンが脳から出て、楽しくなります。「いい一日だった!」と一日を終わることができたら幸せですね。
ストレスを感じるとき、あなたなりの方法で笑ってください。笑いはエンドルフィンをもたらし、エンドルフィンはストレスの中にあっても喜びを与えてくれます。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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