特別展「村岡花子 出会いとはじまりの教文館」が、東京・銀座の教文館9階ウェンライトホールで開催中だ。同展は5月末から始まり、7月14日(月)まで開催される。
教文館によると、この展示はNHKで「花子とアン」が放送されていることに加え、花子さんが日本基督教興文協会(後の教文館)に務めていたことから企画された。同展を見ようと、1日に100人を超える来館者があるという。「花子とアン」の放送でいま出ている出版社「聡文堂」は同協会がそのモデルとなっている。教文館出版部は、フェイスブックでも関連した詳しい情報を発信している。
開館時間は午前11時から午後7時半まで。教文館へのアクセスはこちら。
また、弥生美術館(東京都文京区)では、「村岡花子と『赤毛のアン』の世界展~本を道しるべに、少女たちのために」を今月4日からスタート。9月28日(日)まで開催する。
「本展覧会では、本を通じて世の中を明るく照らそうと尽くした村岡花子の生涯を、『赤毛のアン記念館・村岡花子文庫』所蔵資料を中心に、作品約300点により展観します」と、同美術館は説明している。
村岡恵理監修『村岡花子の世界 赤毛のアンとともに生きて』(河出書房新社、2014年)の編集者である内田静枝さんは、同美術館の担当学芸員。9月6日(土)には、村岡花子さんの孫である村岡美枝(翻訳家)・村岡恵理(作家)姉妹を迎えた講演会が午後6時から行われる。定員80人。料金は1200円(入館料含む)。申し込みはメール(museum.event2*gmail.com、*の部分は@)で受け付けている。申し込み多数の場合は抽選になる。締め切りは7月31日。
同美術館ではさらに、学芸員によるギャラリー・トークが8月10日(日)午後2時から行われる。こちらは予約不要だが、入館料は必要となる。村岡花子朗読レコードの蓄音器コンサートも予定されている。
開館時間は午前10時から午後5時(入館は4時半まで)。同美術館へのアクセスはこちら。
さらに、「モンゴメリと花子の赤毛のアン展~カナダと日本をつないだ運命の一冊」が、岡島百貨店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、三越日本橋本店に続き、下記の日程で開催される。
6月14日(土)〜7月13日(日) 北九州文学館(福岡県北九州市)
8月7日(木)〜18日(月) 大丸心斎橋店(大阪府中央区)
9月10日(水)〜23日(火・祝) 天満屋岡山店(岡山県岡山市)
10月7日(火)〜19日(日) リウボウ百貨店(沖縄県那覇市)
なお、本紙で報じた展示のうち、東洋英和女学院(東京都港区)の 学院史料展示コーナー 「村岡花子と東洋英和 Ⅱ」は9月末まで開催中。大田区「赤毛のアンの翻訳者 村岡花子が暮らしたまち大森」は現在も各種イベントを計画・実行中。詳しくは太田区のウェブサイトを参照。