メリーランド州ボルチモア市――ハーベスト・バイブル・チャペルのジェームズ・マクドナルド牧師の妻であるキャシー夫人は9日、夫に対して向けられた批判について、神に感謝すると語った。
シカゴで、ある学校の建物を借りながら18人の信者から始めた自分たちの教会が、現在のようなメガチャーチに成長するにつれ、自分たち夫婦が受けてきた批判を回顧しつつ、キャシー夫人は涙を流した。「このトピックについて、私は完全に知りつくしています」と、南部バプテスト連盟(SBC)牧師夫人会の聴衆に向って語った。
そして涙ながらに彼女はこう宣言した。「私たちが受けた苦難について、主に感謝しています。そのおかげで私達は聖化され、精錬されたのです」
キャシー夫人は、自分たちの教会が拡大するにつれ、家族は批判の嵐にさらされてきたと話した。「それは私たちの幅広い伝道活動がもたらす現実でした。私たちのことを知りもしない人達が、好き勝手なことを言うのです」
またキャシー夫人によれば、夫の性格も侮辱的な言葉を受ける原因になったという。「夫は情熱的で、爆竹のような人で、私はその点も含めて大好きです。ですが、時にはそれが問題を招くこともあります」
最近公の場で議論になったのは、2012年、三位一体に対する見解が異端的だとして、影響力のある福音派の間で問題視されているT・D・ジェイクスを、マクドナルド牧師がエレファント・ルームというディスカッションの場に招いたときだ。ハーベスト・バイブル・フェローシップの総代表ケント・ショー氏からのEメールがリークされ、「影響力のある人物らがT・D・ジェイクス牧師を招くのを取りやめるよう、マクドナルド牧師に圧力をかけている」ということが明るみに出た。
マクドナルド牧師はその圧力を受けて、「どのように幅広く教会というものに関わるか、そしてどのように福音が全ての人間関係に影響を与えるかについて、私はかなり異なる見解を持っています」と述べ、ジェイクス牧師とのディスカッションの前に、その圧力の一部の出所であった福音連合委員会を辞任した。ディスカッション中、この決定により「いくつかの人間関係を失った」と、マクドナルド牧師は語った。
彼はこの圧力には屈しなかったが、妻のキャシー夫人は、中傷を受けて夫がほとんど伝道活動を辞めようと考えたこともあると回想した。「本当に心が痛くなることばかりだったとき、教会に向う途中、夫がもうこれ以上は無理だと言いました」
そのとき、祈りによって自分に信仰が与えられ、夫にあきらめないで頑張るよう励ますことができたと、キャシー夫人は語った。「それ以来あれが転換点だったと夫は言っています」
キャシー夫人は、牧師夫人らに「わたしにとっては、あなたがたから裁かれようと、人間の法廷で裁かれようと、少しも問題ではありません。わたしは、自分で自分を裁くことすらしません 」(1コリント4:3)を引用し、教会員の批判に捕らわれないように、と励ました。
2014年の牧師夫人会は9日に開催され、『The Church Planter's Wife』の著者クリスティーン・フーバー氏などがスピーチをした。他にスピーチが予定されていたロイス・エバンス氏は天候のため現地入りできず、演壇に上がることができなかった。