米最大教派南部バプテスト連盟傘下の神学校、サウスウエスタン・バプテスト神学校が17日、個人的な祈りを含む、異言の祈りを容認しないとの声明を発表した。
問題とされたのはテキサス州アーリントンのドワイト・マキシック牧師。2カ月前の礼拝説教中、自身が異言で祈ることを明かしたことが同神学校に報告され、投票の結果36対1で異言の祈りを禁止する声明が採択された。
マキシック牧師は同神学校フロントワース校の理事。投票で異言を容認する1票は彼自身が投じたものだった。
同連盟広報担当のジョン・レべル氏は、18日のAP通信による電話取材でコメントを控えた。
マキシック牧師は説教の中で、「個人的な祈りの中で異言を体験した」と述べている。これに対し、サウスウエスタン神学校理事会は2005年11月に施行された「異言禁止に関する声明」に抵触すると判断した。これは公共の場で異言で祈る宣教師に対し同連盟世界宣教局が出した声明で、個人的な祈りについては言及していなかった。
バプテスト教会の一部でカリスマ的礼拝に理解を示す動きが明らかになるにつれて、異言に関する論争が噴出している。
異言での祈りはペンテコステ派教会を中心に一般的になっている。一方、南部バプテスト連盟の宣教師らが国外の赴任先で異言に接する機会が増えており、論議を呼んでいる。
マキシック牧師を支持する教会信徒からは励ましの電子メールが届くという。同牧師は「私の肉がやめようとしても、神の御霊がそうするように導かれたのです」と話している。