世界改革派教会共同体(WCRC)は、第26回となる次期総会を2017年にドイツ中央部にあるテューリンゲン州の州都エルフルトで開催することを決定した。WCRCは7年毎に総会を開催している。
2017年は、マルチン・ルターが95カ条の論題をドイツのヴィッテンブルクにある城付属聖堂の戸に貼り出し、宗教改革が始まってからちょうど500周年にあたる。WCRCは、「大半の事務会合はエアフルトで行われるが、ヴィッテンブルクは、他の歴史的な宗教改革の場所とともに、この総会に置いて重要な役割を果たすだろう」としている。
「ここで総会を開くことは、ドイツがキリスト教会の巨大な世界地図の中にある本の一つの小さな地方にすぎないことを私たちに思い起こさせてくれます」と、総会の開催役を務めるドイツの4つの加盟教会のうちの1つである改革派同盟のピーター・ブコウスキ会長は述べた。「この祝祭の視野を広げることはとても重要です」
第26回総会の一つの目標は、他のキリスト教の伝統にある人たちを招いてドイツでのこの記念に参加してもらい、それからこの祝祭を世界中に伝えることだという。
「私たちが2017年にドイツを選んだことは、宗教改革が全世界のものであるとともに、諸教会がどのようにして共に働くよう招かれているのかについての新しい理解をもたらすことも目的としているということです」と、WCRCのジェリー・ピレイ会長は語った。「私たちは、全ての大陸から人々が集まる、驚くべき祝祭を楽しみにしています」
一方、WCRCの常議員会は総会のテーマを「生ける神よ、私たちを新しくし変えてください」とすることに決定した。
「1517年の宗教改革は教会が新しくされることに関するものでした」と、WCRCのセツリ・ニョミ総幹事は語った。「この総会は世界中にある私たちの諸教会を集めて、教会が今日どのように新しくされるのか、そして変革と正義のために神の代理人となるようにと私たちが招かれていることについて考えることになるでしょう」
WCRCは、全加盟教会に対して次期総会開催に関する提案を求めていたが、今回、ドイツの4つの加盟教会の提案が採用され、ドイツでの開催が決まった。この他にも、南半球の加盟協会も総会の開催役に関心を示していたという。
総会の開催地に決まったエアフルトは、注意深い分析と議論を経て選ばれた。1500年代初めに学生で聖アウグスティヌス修道院の僧だったというルターとエルフルトのつながりなど、いくつかの理由が挙げられた。エルフルトは、WCRCが共に活動して関係を強めている福音教会連合に属する中央ドイツ福音教会の本部がある地でもある。
常議員会はまた、総会計画委員会を立ち上げ、米国改革派教会のリサ・ヴァンダー・ワル氏がその招集者を務める。
総会はWCRCの主要な統治機構。総会で選出される常議員会は、各期の総会の間に年1回会合を開き、WCRCの監理理事会としての役目を果たしている。