4代前のローマ教皇であるパウロ6世(在位:1963〜1978)が、10月に列福される。現教皇フランシスコが10日、教皇庁列聖省長官アンジェロ・アマート枢機卿と面会し、パウロ6世による奇跡を承認。列福には、最低一つの奇跡が必要(殉教者は除く)で、今回パウロ6世の奇跡が承認されたことで、列福されることが確定した。バチカン放送局(日本語電子版)が12日、伝えた。
バチカン放送局が列聖省の教令としえ伝えたところによると、パウロ6世の列福式は、10月19日に行われる。
パウロ6世はイタリア出身。ヨハネ23世の逝去後、教皇に選出され、ヨハネ23世が開催した第2バチカン公会議を引き継ぎ、任期中の1965年に同公会儀を閉会している。多くの海外司牧訪問を行い、五大陸を訪問した最初の教皇でもある。
エキュメニズム運動にも力を入れ、英国国教会のカンタベリー大主教や、東方教会の総主教らとも会談した。1978年逝去。